2.3 JpGraph の機能

JpGraph は、最小限のコードで手軽に素早くグラフを描画すること、詳細な設定により機能的で美しいグラフを描画することの、両方を目的として作られた、オブジェクト指向のグラフ ライブラリです。ほとんどのパラメータでは、デフォルトの値が設定されているので、簡単にグラフを作ることができます。また、わずかなコードを記述することで、見た目の美しいグラフを作ることもできます。

JpGraph で利用できる機能には以下のものがあります。

• 柔軟なスケール機能（テキスト型、整数型、対数型、などから選択できます）。
• PNG、GIF、JPG グラフィック形式のサポート（ただし、利用できる形式は PHP のインストール状況によって異なります）。
• HTTP サーバーの負荷を削減するためのキャッシュ機能。
• 画像をファイルに生成するための、バッチ モードのサポート。
• クライアント サイド イメージ マップ 機能のサポート。
• 賢い自動スケール機能。
• 手動のスケールも完全にサポート、目盛りの詳細な調整も可能。
• 複数の書式設定による、背景画像の表示機能。
• PHP でカラーや明度を直接調節できる機能。
• 自動スケールの明示的な範囲調整機能。
• 2 種類までの Y 軸のサポート。
• ライン プロット、円プロット、エラー プロットなどを含む、多くの種類のプロット形式のサポート。
• 1 つのグラフに描画できるプロットの数は無制限。
• ユーザー定義の軸位置。
• 7 種類の形式でグラデーション カラーをサポート。
• 柔軟なオブジェクト指向フレームワークによる設計。
• 自動の凡例生成機能。
• 垂直、水平グリッドのサポート。
• 線のアンチエイリアスのサポート。
• グラフの背景画像のサポート。
• リニア グラフの回転のサポート。
• 400 以上の定義済みカラー。
• モジュール化された設計。
• その他の機能。

これらの機能に加え、ライブラリの各オブジェクトの命名規則は非常に直感的です。たとえば、各オブジェクトのカラーを指定したい場合は、axis や grid オブジェクトの SetColor() メソッドを使用します。